小児矯正(1期治療)とは?始める時期・メリット・治療内容をわかりやすく解説
- 2026年8月16日
- 口育
「子どもの歯並びが気になるけれど、矯正はいつから始めればいいの?」「小児矯正は早く始めたほうがいい?」と悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。
子どもの矯正治療には、成長段階に合わせて行う「一期治療(一期矯正)」と、永久歯が生えそろった後に行う「二期治療」があります。
今回は、小児一期矯正とは何か、始める時期、治療する歯並び、メリット・デメリットについて、保護者の方にもわかりやすく解説します。
小児一期矯正とは?
小児一期矯正とは、主に乳歯から永久歯へ生え変わる時期に行う矯正治療です。
この時期は、歯を動かすだけでなく、顎の成長や永久歯が生えてくるスペースなどを考慮しながら治療できることが大きな特徴です。
一方、永久歯が生えそろった後に、歯並びやかみ合わせを整える治療を「二期治療」と呼びます。
一期矯正では、すべての歯をきれいに並べることだけを目的とするのではなく、成長期だからこそできる治療を行い、将来的な歯並びやかみ合わせを整えやすい環境をつくることを目指します。
小児一期矯正は何歳から始める?
「小児矯正は何歳から?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
一期矯正を始める年齢は、一般的には6~10歳前後が一つの目安となります。ただし、適切な治療開始時期は、年齢だけで決まるものではありません。
歯の生え変わりの状態や顎の成長、歯並び、かみ合わせ、口呼吸などのお口の状態によって、一人ひとり異なります。
そのため、歯並びが気になった場合は、早めに矯正歯科で相談することが大切です。
「まだ矯正を始める年齢ではない」と思っていても、早い段階で検査を受けることで、今すぐ治療が必要なのか、経過観察でよいのかを判断できます。
小児一期矯正ではどんな歯並びを治療する?
小児一期矯正では、さまざまな歯並びやかみ合わせが治療対象になります。
代表的なものとして、以下が挙げられます。
1.受け口(反対咬合)
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。
成長に伴ってかみ合わせの状態が変化する場合もあるため、早めに状態を確認することが重要です。
2.出っ歯(上顎前突)
上の前歯が大きく前に出ている状態です。
歯の位置だけでなく、顎の成長や口周りの習慣などが関係していることもあります。
3.歯が並ぶスペースが足りない
顎の大きさに対して歯が大きい場合など、永久歯が生えるスペースが不足することがあります。
一期矯正では、成長を利用しながら歯列の幅などを整え、永久歯が生えるスペースを確保することを目指す場合があります。
4.開咬
奥歯をかみ合わせたときに、前歯がかみ合わない状態です。
指しゃぶりや舌の使い方など、日常的な習慣が関係している場合もあります。
小児一期矯正のメリット
一期矯正には、成長期ならではのメリットがあります。
成長を利用した治療ができる
子どもの顎は成長途中です。そのため、顎の成長を利用しながらできる今しかできない治療です。
大人になってからの矯正とは異なり、成長期ならではのアプローチができる点が特徴です。
永久歯が生える環境を整えやすい
永久歯がきれいに並ぶためには、十分なスペースが必要です。
一期矯正によって歯列や顎の状態を整えることで、永久歯が生える環境を整えることを目指します。
かみ合わせや口腔習慣を確認できる
歯並びだけでなく、舌の位置や口呼吸、飲み込み方などが歯並びに影響している場合があります。
早い段階からお口の状態を確認することで、必要に応じて生活習慣や口腔機能についてもアドバイスを受けられます。
悪習癖や口呼吸など成長や健康に悪影響を与えやすい癖も改善しておくことができます。
比較的安価な場合がある
2期治療(成人矯正)はワイヤー矯正やマウスピース型矯正など、治療方法によっても異なりますが一般的に50~100万円程度が一つの目安となります。
それと比較して1期治療は当院の場合11万円〜です。もちろん1期治療を受けたからといって、必ず2期治療が不要になるわけではありません。しかし1期治療後の歯並びやかみ合わせ、永久歯の生え方によっては、2期治療を行わずに経過観察となるケースもあります。
小児一期矯正にはデメリットもある?
一期矯正にはメリットだけでなく、注意点もあります。
まず、治療期間が長くなる可能性があります。一期治療を行ったからといって、必ずしも二期治療が不要になるわけではありません。
また、装置を使用する場合には、毎日の装着やお手入れ、お口のトレーニングなど保護者とお子さまの協力が必要です。
さらに、矯正治療の必要性や適切な方法は、お子さまの成長や歯並びによって異なります。
そのため、「早く始めれば必ず良い」というわけではありません。お子さまにとって本当に必要な時期に、適切な治療を始めることが重要です。
小児一期矯正の装置にはどんな種類がある?
使用する矯正装置は、歯並びやかみ合わせ、成長の状態によって異なります。
取り外し式の装置や、歯に装着するタイプの装置などさまざまな種類があります。
どの装置が適しているかは、検査結果をもとに歯科医師が判断します。
「目立たない装置がいい」「取り外しできる装置がいい」などの希望がある場合は、治療前のカウンセリングで相談してみましょう。
子どもの歯並びが気になったら早めに相談を
小児一期矯正は、成長期のお子さまだからこそ検討できる矯正治療です。
一方で、すべてのお子さまに一期矯正が必要というわけではありません。歯並びによっては経過観察を行い、永久歯が生えそろってから治療を始めるケースもあります。
「前歯の歯並びが気になる」「受け口になっている」「永久歯が生えるスペースがなさそう」など、お子さまのお口について気になることがあれば、一度歯科医院で相談してみるとよいでしょう。
早めに診てもらうことで、現在のお口の状態を把握し、治療が必要な時期や方法を考えるための選択肢を増やすことができます。
まとめ
小児一期矯正は、乳歯と永久歯が混在する成長期に行う矯正治療です。
顎の成長や永久歯が生えるスペースなどを考慮しながら、将来的な歯並びやかみ合わせを整えることを目指し成長期のお子さまだからこそ検討できる矯正治療です。
ただし、矯正治療の開始時期や治療方法は、お子さまによって異なります。
「小児矯正は何歳から?」「うちの子に一期矯正は必要?」と迷っている場合は、まず歯科医院で相談してみましょう。お子さまの成長に合わせた治療計画を立てることが、健康的な歯並びを目指すための第一歩です。
※矯正歯科治療は、一般的には健康保険が適用されない自由診療です。特定の疾患など、保険適用の対象となる場合もあります。
