お口ポカンとは?原因と対策をわかりやすく解説|子どもの口呼吸を改善するためにできること
- 2026年8月15日
- 口育
「子どもがいつも口を開けている」「テレビを見ているときにお口がポカンとしている」「寝ているときに口呼吸をしている」――このようなお悩みはありませんか?
口を閉じた状態が自然なはずなのに、無意識に口が開いてしまう状態は、一般的に「お口ポカン」と呼ばれています。単なるクセと思われがちですが、鼻呼吸がうまくできないことや、お口周りの筋肉の発達などが関係している場合があります。
今回は、お口ポカンの原因や放置することで考えられる影響、家庭でできる対策について詳しく解説します。
お口ポカンとは?
「お口ポカン」とは、安静にしているときに口が開いたままになっている状態のことです。
特に子どもでは、テレビやゲームをしているとき、集中しているとき、寝ているときなどに口が開いていることがあります。
健康な状態では、リラックスしているときも唇が自然に閉じ、基本的には鼻で呼吸します。しかし、鼻づまりや口周りの筋肉の発達不足などがあると、口呼吸が習慣化して「お口ポカン」につながることがあります。

お口ポカンの主な原因
お口ポカンには、さまざまな原因が考えられます。
1.鼻づまりやアレルギー
鼻炎やアレルギー性鼻炎などによって鼻が詰まっていると、鼻呼吸がしにくくなります。その結果、呼吸をするために口を開ける習慣がついてしまうことがあります。
慢性的な鼻づまりがある場合は、まず鼻の状態を確認することが大切です。
2.口周りの筋肉が弱い
唇や舌など、お口周りの筋肉が十分に使われていないことも原因の一つです。
唇を閉じる力が弱いと、意識していないときに口が開きやすくなります。食べ物をよく噛む習慣が少ないことなども、お口周りの筋肉の使い方に関係する場合があります。
3.舌の位置が正しくない
舌には、リラックスしているときの基本的な位置があります。舌が下がっていたり、前に出ていたりすると、口が閉じにくくなることがあります。
舌の使い方や位置は、呼吸や飲み込み、発音などとも関係しています。
4.歯並びやかみ合わせ
歯並びや顎の成長、かみ合わせなどによって、唇を閉じにくくなっているケースもあります。
「本人に口を閉じるように言っても、すぐに開いてしまう」という場合は、単なるクセではなく、お口の機能や歯並びなどが関係している可能性があります。
お口ポカンを放置しても大丈夫?
お口ポカンが長期間続いている場合は、原因を確認することが大切です。
口呼吸が習慣化すると、口の中が乾燥しやすくなり、むし歯や歯肉炎などのリスクにつながる可能性があります。また、口呼吸が続くことで、舌や唇などの使い方に影響することもあります。
さらに、子どもの成長期では、呼吸や舌、唇、飲み込みなどのお口の機能が発達していくため、「たかが口呼吸」と考えず、気になる場合は早めに専門家へ相談することがおすすめです。
ただし、お口ポカンがあるからといって、必ずしも歯並びや発育に問題があるとは限りません。原因は一人ひとり異なるため、状態を確認することが重要です。
家庭でできるお口ポカン対策
では、お口ポカンを改善するために、家庭ではどのようなことができるのでしょうか?
まずは鼻呼吸ができる環境を整える
鼻づまりがある場合は、無理に口を閉じさせるのではなく、鼻呼吸を妨げている原因を確認しましょう。
鼻炎やアレルギーなどが疑われる場合は、耳鼻咽喉科などの医療機関に相談することも大切です。
「口を閉じて」と言い続けない
お口ポカンが気になると、「口を閉じなさい」と何度も注意したくなるかもしれません。
しかし、口が閉じにくい原因がある場合、本人の意識だけでは改善が難しいこともあります。繰り返し注意するよりも、なぜ口が開いているのかを考えることが大切です。
よく噛んで食べる習慣をつける
食事では、左右の歯をバランスよく使って、落ち着いてよく噛むことを意識しましょう。
ただし、「硬いものをたくさん食べれば改善する」という単純なものではありません。年齢や発達に合った食事を、安全に楽しみながら噛むことが大切です。
お口周りのトレーニングを取り入れる
唇や舌など、お口周りの機能を育てるトレーニングが行われることもあります。
代表的なものとして、あいうべ体操、唇をしっかり閉じる練習や、舌を正しい位置に置く練習『スポット』などがあります。ただし、自己流で無理にトレーニングを行うのではなく、歯科医院などで状態を確認してもらい、必要な方法を指導してもらうと安心です。
お口ポカンが気になったら専門家に相談しましょう
「いつも口が開いている」「鼻呼吸ではなく口呼吸が多い」「寝ているときも口が開いている」「口を閉じようとしても閉じにくそう」といった様子が見られる場合は、一度専門家に相談してみましょう。
歯科医院では、歯並びやかみ合わせだけでなく、唇や舌の動き、飲み込みなど、お口の機能について確認できる場合があります。
また、鼻づまりが強い場合は耳鼻咽喉科への相談も検討しましょう。
まとめ|お口ポカンは「クセ」で片付けず原因を確認することが大切
お口ポカンは、子どもによく見られるお悩みの一つです。
原因には、鼻づまりや口呼吸、舌の位置、口周りの筋肉、歯並びやかみ合わせなど、さまざまな要素が関係している可能性があります。
大切なのは、「口を閉じなさい」と注意するだけではなく、なぜ口が開いてしまうのかを考えることです。
鼻呼吸がしやすい環境を整えたり、よく噛んで食べる習慣を意識したりすることも対策の一つです。そして、お口ポカンが長く続いている場合や、口呼吸・歯並びなどが気になる場合は、歯科医院や耳鼻咽喉科などに相談しましょう。
「お口ポカンが気になるけれど、何をしたらいいかわからない」という方は、まずお子さまのお口や呼吸の状態をチェックしてみることから始めてみてください。