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子どもの虫歯は「生え変わるから大丈夫」ではありません|乳歯の虫歯を放置してはいけない理由

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「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから、虫歯になっても大丈夫」

子どもの歯について、このように考えている方は少なくありません。しかし、乳歯の虫歯は「どうせ生え変わるから」と放置してよいものではありません。

乳歯には、食事をする、正しく発音する、顎の成長を支えるといった大切な役割があります。また、乳歯の状態は、その後に生えてくる永久歯にも影響することがあります。

今回は、子どもの虫歯を放置してはいけない理由や、乳歯の虫歯を予防するために家庭でできることについて解説します。

乳歯はどうせ抜けるから、虫歯になってもいい?

結論からいうと、乳歯の虫歯を放置するのはおすすめできません。

確かに乳歯は一定の時期になると抜け、永久歯へと生え変わります。しかし、それまでの数年間、乳歯は子どもの口の中で重要な役割を担っています。

特に注意したいのが、大きな虫歯となり歯茎が腫れているケースです。

乳歯は永久歯に比べて歯質が薄く、虫歯が進行しやすい特徴があります。「小さな虫歯だから大丈夫」と思っているうちに、短期間で大きな虫歯になってしまうこともあります。

子どもの虫歯を放置する3つのリスク

1.痛みや腫れにつながる

虫歯が進行すると、冷たいものや甘いものがしみたり、食事のときに痛みを感じたりすることがあります。

さらに進行すると、歯の神経にまで炎症が及び、強い痛みや歯ぐきの腫れにつながる場合もあります。

子どもは「歯が痛い」とうまく伝えられないこともあるため、食事を嫌がる、硬いものを避ける、歯磨きを嫌がるといった変化が見られたら注意しましょう。

2.永久歯の生え方に影響することがある

乳歯の下では、次に生えてくる永久歯が成長しています。

乳歯の虫歯が重症化すると、永久歯の発育に影響を及ぼすことがあります。また、虫歯によって乳歯を早い段階で失うと、周囲の歯が移動して、永久歯が生えるためのスペースが不足することもあります。

もちろん、すべてのケースで歯並びが悪くなるわけではありません。しかし、「乳歯だから歯並びには関係ない」と考えるのは適切ではありません。

3.「歯医者さんが怖い」というイメージにつながることがある

虫歯が大きくなってから歯科医院を受診すると、治療が必要になる可能性が高くなります。

子どもにとって、痛みを伴う治療や長時間の治療は負担になることがあります。

一方で、虫歯がない時期から歯科医院に通い、定期的に口の中をチェックしてもらう習慣をつけておくことは、歯科医院への苦手意識を減らすきっかけにもなり、生涯にわたって大切な習慣となるのです。

乳歯の虫歯は「予防」が重要

子どもの虫歯対策で大切なのは、虫歯になってから治療することだけではありません。

虫歯にならないために予防を続けることが重要です。

家庭では、次のようなポイントを意識しましょう。

毎日の歯磨きを習慣にする

歯の生え始めから徐々に歯ブラシに慣らしていき歯を磨くことが当たり前になれば歯磨きを嫌がることもありません。(イヤイヤ期を除きます)また、子どもが自分で歯を磨けるようになっても、しばらくは保護者による仕上げ磨きが必要です。
特に奥歯の溝や歯と歯の間は、歯ブラシが届きにくく汚れが残りやすい場所です。

「自分で磨いたから終わり」ではなく、最後に保護者がチェックしてあげましょう。(10歳まで必要と言われています)

甘いものは「量」だけでなく「食べ方」にも注意する

虫歯予防では、お菓子やジュースを完全に禁止する必要はありません。

大切なのは、ダラダラと長時間食べ続ける習慣を避けることです。

間食の回数や時間を決め、食べた後には歯磨きをする、あるいは状況に応じて水で口をゆすぐなど、口の中に糖分が長時間残らないよう工夫しましょう。

フッ化物を上手に活用する

フッ化物を利用することは虫歯予防に最も効果的で、歯を酸に強くするなど、虫歯予防に役立つ働きがあります。

年齢に合ったフッ化物配合歯磨剤を使用することも、子どもの虫歯予防の重要な方法です。

使用量や濃度については、年齢や製品によって異なるため、歯科医院や製品の表示を確認しましょう。

「痛くないから大丈夫」も要注意

子どもの虫歯で気をつけたいのが、「痛がっていないから問題ない」と判断してしまうことです。

虫歯は初期段階では痛みがないこともあります。

また、子ども自身が虫歯に気づいていないケースもあります。

そのため、症状が出てから歯科医院を受診するのではなく、定期的に歯科検診を受けて、虫歯の有無や歯の生え変わり、歯磨きの状態などを確認してもらうことが大切です。

子どもの歯を守るために、歯科医院を上手に活用しましょう

乳歯はいつか永久歯に生え変わります。

しかし、「生え変わるから虫歯になっても大丈夫」ということではありません。

乳歯は、食事や発音、顎の成長、永久歯への生え変わりなど、子どもの成長に関わる大切な歯です。

虫歯を見つけた場合は、「乳歯だから」と様子を見るのではなく、早めに歯科医院へ相談しましょう。

また、虫歯ができていない場合でも、定期的な歯科検診やフッ化物の活用、毎日の仕上げ磨きなどを組み合わせることで、子どもの歯を守りやすくなります。

子どもの虫歯は、治療するだけでなく「虫歯を作らない環境を整える」ことが大切です。

お子さんの歯について気になることがあれば、自己判断せず、歯科医院で一度チェックしてもらいましょう。