歯垢(プラーク)に集まった虫歯菌や歯周病菌は増殖し膜を形成します。
それらの細菌は外部の刺激から身を守るために膜を形成します。
その膜をバイオフィルムと言います。

分かりやすくいうとお風呂場や排水溝がヌルヌルしているそのものです。

粘調性のあるネバネバしたプラークは水やうがいでは落とせず
歯磨きなどで物理的に落とす必要があります。
しかしプラークが長時間停滞したことによりできた強固なバイオフィルムは歯磨きで剥がすことが難しくなります。

またプラークに唾液中のカルシウムが反応してできた歯石も
蓄積することで硬くなりこれもまた歯磨きでは落とすことができません。

そこで定期的に専門家による徹底した歯面清掃であるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
が必要となります。

専用の機器とフッ化物入りの研磨剤を使用して、
磨き残しが起こりやすい場所や歯石を剥がし全ての歯面の清掃と研磨を行い、
う蝕や歯周病になりにくい環境を整えます。

薬剤としてはIPMP(イソプロピルメチルフェノール)というバイオフィルムの内部まで浸透し、優れた殺菌能を発揮するものもあります。

IPMPが配合された歯磨き粉も当院では販売可能です。


バイオフィルムや歯石は機械的除去によって除去することはできますが
一過性に過ぎず、毎日のセルフケアで成熟したバイオフィルムを作らない
ことが重要と言えます。

当院では歯垢の染め出し液を使用して患者さんそれぞれの
歯磨きの苦手とする場所を特定し、その方に合った道具や歯磨きのやり方を
お伝えできる熟練した衛生士も在籍しております。

是非当院のPMTCを受けてさっぱり気持ちのいいお口の中を体感してみてください。
3月21日 22:44