歯ブラシで取れる汚れは約6割?毎日の歯磨きで落とせる汚れと正しいケア方法
- 2026年8月24日
- 予防歯科
「歯ブラシで取れる汚れは6割程度」といわれることがありますが、これは口腔内の汚れをすべての人が一律に6割しか落とせないという意味ではありませんがそのくらいしか取れていないことが多いです。
歯並びや磨き方、歯間の状態などによって、磨き残しの量は大きく変わります。
では、歯ブラシで落とせる汚れと、落としにくい汚れにはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、歯ブラシで取れる汚れ、歯磨きの正しい方法、歯間ブラシやデンタルフロスの必要性について詳しく解説します。
歯ブラシで取れる汚れとは?
歯ブラシで主に落とせるのは、歯の表面や歯ぐきの周辺に付着した**歯垢(プラーク)**です。
歯垢は、食べ物の残りだけではありません。細菌が増殖してできる粘着性のある汚れで、虫歯や歯周病の原因になることがあります。
特に、歯の表面の平らな部分は歯ブラシを適切に当てることで比較的きれいにできます。
一方で、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝などは歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが発生しやすい場所です。
「歯ブラシで6割」はなぜ?
歯ブラシだけでは、口の中のすべての面を効率よく清掃することが難しいからです。
特に注意したいのが歯間部です。歯ブラシの毛先が歯と歯の間の奥まで入り込むのは難しく、
毛先を入れ込むように気をつけて磨いたとしても1.2ミリしか入っていないことが多く歯ブラシだけでは十分に汚れを取り除けない場合があります。
そのため、「歯ブラシで取れる汚れは6割」という表現は、歯ブラシだけで口腔内の汚れを完全に除去するのは難しいということを理解するための目安として考えるとよいでしょう。
重要なのは「6割しか磨けない」と諦めることではありません。
歯ブラシに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使うことで、歯ブラシだけでは届きにくい場所まで清掃しやすくなります。
歯ブラシだけでは落としにくい3つの場所
1.歯と歯の間
最も磨き残しが起こりやすい場所の一つです。
歯ブラシを横から当てても、歯と歯が接している部分には毛先が十分に届かないことがあります。
そこで活用したいのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。
歯間の隙間が狭い場合はフロス、隙間が比較的広い場合は歯間ブラシなど、自分の歯の状態に合った清掃用具を選ぶことが大切です。
2.歯と歯ぐきの境目
歯周病予防では、歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くことが重要です。
歯ブラシを強く押し付けるのではなく、毛先を歯と歯ぐきの境目に当て、細かく動かしましょう。
力を入れすぎると歯ぐきを傷つけたり、歯ぐきが下がる原因になったりする可能性があります。
3.奥歯の噛み合わせ部分
奥歯には細かな溝があり、食べ物や歯垢がたまりやすい場所です。
特に一番奥の歯は歯ブラシが届きにくいため、口を大きく開けすぎず、奥歯に毛先を入れるような意識で磨くとよいでしょう。
正しい歯磨きのポイント
歯磨きで大切なのは、単に長時間磨くことではありません。いかに汚れを落とせるかです。
まず、歯ブラシを歯に適切に当てることが重要です。歯を1〜2本ずつ磨くようなイメージで、細かく動かしましょう。
また、毎回同じ場所から磨き始め、終わる場所を決めておくと磨き忘れを防ぎやすくなります。
例えば「右奥→前歯→左奥」のように自分なりの順番を決めておくと良いでしょう。
歯ブラシは毛先が開いてきたら交換しましょう。毛先が大きく開いた歯ブラシでは、汚れを効率的に落としにくくなることがあります。
一般的な歯ブラシは1ヶ月ごとの交換が推奨されています。
当院でお勧めしているクラプロックスという歯ブラシは3ヶ月交換が推奨です。
歯ブラシで磨けない箇所を掃除するのにおすすめおすすめなのが、
● デンタルフロスで歯と歯の間を清掃する
● 必要に応じて歯間ブラシを使用する
という組み合わせです。
ただし、歯間ブラシにはサイズがあり、合わないサイズを無理に使用すると歯ぐきを傷つける可能性があります。自分に合ったサイズが分からない場合は、歯科医院で相談すると安心です。当院では専用の器具を使って歯間の大きさを測定しています。
まとめ|「歯ブラシだけ」に頼らないことが大切
「歯ブラシで取れる汚れは6割」という言葉は、歯ブラシだけですべての汚れを落とすことが難しいことを示す一つの目安として捉えるとよいでしょう。
毎日の歯磨きは、虫歯や歯周病を予防するための基本です。しかし、歯と歯の間など歯ブラシが届きにくい場所には、デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れることが重要です。
「歯ブラシ+歯間清掃(フロスや歯間ブラシ)」を習慣にして、効率的な口腔ケアを目指しましょう。
また、どれだけ丁寧に磨いていても、自分では気づきにくい磨き残しや歯石がある場合があります。定期的に歯科医院でチェックしてもらい、自分に合った歯磨き方法を確認することも、お口の健康維持につながります。
